企画のお仕事

企画担当 深井 千寛

大学では食品栄養学を専攻。「考えて作りだす仕事」「じっとしているより動きのある仕事」がしたくて、商品企画を目指すようになりました。
松浦商店に新卒で入社して、今年で6年目。1年目は製造部に入り、商品を作る現場を学びました。2年目からはずっと、商品企画を担当しています。
当社の商品は大きくわけて3種類。「駅弁」と、修学旅行やバス旅行で利用してもらう「旅行社向け弁当」、スーパーなどの「量販店向け弁当」です。私と後輩のふたりで、すべての商品を企画。メニュー内容を考えるのはもちろん、パッケージのデザインや価格、販売促進のためのPOPやチラシまで制作しています。

企画のお仕事


3種類の商品それぞれで企画の仕方が違います。たとえば「駅弁」は、商品開発のスパンが半年から一年と長いのが特徴です。地元名古屋駅では、当社のお弁当を常時16種類販売していただいています。その中で、売れ行きを見ながら一年に2~3種類を新商品やリニューアル商品に入れ替えて、時間をかけてロングセラー商品を開発しています。
一方「旅行社向け弁当」だと、季節ごとに14種類の商品を500円から2000円の価格帯で考えます。季節感を盛り込んだメニューを考えるのがポイントですね。
「量販店向け弁当」は売価ありき。「398円の売値でどんなお弁当を作るか」という考え方で、日常食べるメニューに“家ではできない”のエッセンスをプラスして企画します。たとえば「3色ご飯弁当」は、家庭では3種類のご飯を一度に炊けない、でも色々なご飯を少しずつ食べたい人もいる!!と考えて作りました。同じ「お弁当」でも、置かれる場所が違えば、企画の仕方がまったく違うのです。

仕事で関わる人たち

仕事を始めて、「こんなに多くの人に関わるんだ!」と驚きました。
まずは、自社の営業。お客様のニーズを一番把握しているので、商品を企画する際には営業と話をしながら考えます。そして、自社の製造の人たち。新商品が出たときに、コンセプトや作り方を伝えます。また、「営業と製造のかけ橋」も大切な仕事。営業の立場でいけば「見栄えの良い手のかかった商品」を求めますし、製造の現場からすれば「こんなに面倒なものは作れない」という言い分がある。商品のコンセプトから外れないようにしながら、両者の妥協点を見つけるのも私たちの仕事なのです。
社外では、包装材メーカーの方や食材メーカーの方に材料調達でお世話になります。また、営業に同行してスーパーのバイヤーさんとお会いすることもしばしばあります。相手は「食のプロ」。商品内容へのツッコミも鋭いので鍛えられますね。

仕事のやりがい

ほとんど苦労ばかりなんですけど(笑)。消費者の方から喜びの声をいただくときは、本当にうれしいです。
先日は、駅弁を購入いただいたお客様から「パッケージが可愛いね」とお電話がありました。修学旅行の引率の先生からは「御社のお弁当を食べられるのが、行く前から楽しみです」とお手紙をいただいたり、バス旅行でご利用いただいた年配の方から「美味しかった」というハガキをいただいたりすることも。スーパーのお弁当では、ヒットして売り上げが伸びたり、店頭に出向いたときに商品を手にしているお客様を見かけると「この商品を企画して良かったな」と思います。

仕事の大変さ

とにかく企画する商品の量が多いので、スケジュールのやりくりが大変です。スーパーの商品入れ替えは毎月2~3個のペースでありますし、そこに旅行社向け商品が重なるとバタバタです。
また、スーパーへ新商品を提案するときは「商品仕様書」という書類を添付しなくてはならないのですが、これが大変で・・・使っている材料はもちろん、調味料の原材料まで記載しなくてはいけません。たとえば醤油なら、「小麦、大豆、脱脂加工大豆と…」といった感じです。
休日はキチンと取れていますが、出勤している日は常に目が回りそうなくらい忙しいですね。

仕事をする上で大切にしていること

自ら情報をつかみにいくこと。そして、食べることが好きなので、その追求ですね。
トレンドのメニューや新しい食材などの情報は、ジッとしていても入ってきません。常に貪欲に、良い商品を作るために調べる姿勢が大事だと思っています。原動力は、「食べることが好き」という気持ち。休日も料理教室に行くなど、常にアンテナを張っています。

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