松浦商店の歴史は、江戸時代まで遡ることができます。名古屋城下の魚問屋から漬物屋、料亭、そして駅弁・お弁当屋として「美味しいものをお届けする」心を受け継いでまいりました。
松浦商店のルーツを辿ると、江戸時代の名古屋城下、現在の熱田区大瀬子町あたりで、魚問屋を営んでいた記録が残されています。その後も、漬物店や魚料理店など「食」に関わりながら生業を成し、歴史を刻んでまいりました。
直接的なルーツは、明治中期あたりに大須に開業した料亭「八千久(やちく)」。大正11年に名古屋駅の旅客供食業務を「服部商店」から引き継いで、駅弁事業がスタート。料亭の職人が作る焼き魚や煮物、玉子巻などの味が現在にも受け継がれています。
駅弁屋として名古屋の味を提供する商品開発を続ける一方で、戦時中には国からの要請で「軍弁」の提供を、伊勢湾台風の際は乗客や駅員に非常食提供をするなど、東海地方の玄関口である名古屋駅の食品事業者として、様々な役割を担ってまいりました。
江戸時代から受け継いできた「お客様に美味しいものをご提供する」という真心は変わりません。そして今では駅弁のみならず、団体旅行などのツアー向けや、量販店向けのお弁当商品、学校給食事業など多岐にわたって食の提供に関わっております。これからも、築き上げてきた歴史や経験を大切にしながら、時代とともに新しい取り組みを積極的に実施してまいります。
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